長期休業のお知らせ (8/23 追記)

誠に申し訳ありませんが、7月12日に発症いたしました椎間板ヘルニアの療養のため、長期休業をいただいております。

外科手術を受けましたので、その経過観察もあり、9月中旬ころの営業再開を予定しております。

誠に申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い致します。

 

 

7月12日朝に激痛を感じ、整形外科にて撮影したレントゲン写真です。

腰椎の5番目と仙骨(腰の一番下の骨と尾てい骨)の間の椎間板が狭くなっており、

痛みから逃げるために無意識に体が側方に曲がっています。

撮影時はレントゲン台の上に仰向けになっているのですが、まさかここまで側弯していると思っていませんでした。

その日は神経ブロック注射をお願いして、処置していただきました。

 

ブロック注射は初体験です。

比較的安全な仙骨からの注射でしたが、自分の場合最初は針が通りにくかったようでした。

薬剤が入っていく際、患部に薬剤が届いた瞬間でしょうか、何とも言えなない重い感触が走ります。まるで体の内部で重力が何倍にもなったような、内側の圧力が膨れ上がったような感覚でした。

注射の後は血圧の変化などの経過観察、15分ごとに異変がないかチェックされます。

最初は少しだけ血圧が上がりましたが30分後には平常値に戻ったので、一度立ち上がってみます。ですが頭がふらっとしたので再び横になって経過観察。その後は立ち上がっても特に問題はなく、痛みの方も8割くらい軽くなった気がしました。

ですのでその日は、このヘルニアも短期で何とかできるものと思っていました。

 

しかしながらその翌日、期待とは裏腹に痛みは元と同じレベルまで戻っており、

立つにも歩くにも不都合が生じるレベルでした。

体の様子は写真の様に立っても座っても曲がっています。レントゲンで撮影した通りの様子です。

 

後日、MRI撮影となりました。

その撮影結果はこちら

側面からの画像では、腰椎の5番目と仙骨の間の椎間板が横にはみ出て垂れ下がっているのがはっきりとわかります。

こちらは腰椎を水平方向に撮影したものになります。

中央の大きな楕円形の骨の左下方部分にコブのように小ぶりな丸いもののが見えますが、それが飛び出ているヘルニアです。

以上の様にどの方向からの画像でも、飛び出ているものが脊髄の通り道を狭くして、神経を圧迫している状況が確認できました。

 

ヘルニアが軽いものであれば、安静に努めることで自然に元に凹んでいく、体内の貪食細胞が飛び出ている部分を小さくすることに期待するのが一般的だと思います(保存療法)。椎骨間の牽引などで椎間板にかかる圧力を減らすことも有効です。

 

カイロプラクティックによる施術でも同様に、椎間板にかかる圧を減らすためのアプローチを様々な方法で試みます。

 

しかしながら、今回自分が患っている状況は突出部分が大きいことの影響で、

立つにも座るにも、体を動かす動作全般に激しい痛みを伴い、

横向きにもうつぶせにも仰向けにも激痛で寝転がっていることができませんでした。

カイロプラクティックの施術で外部から力を加えることのリスクが高いと判断しました。

 

よって、外科手術に頼る事に致しました。

カイロプラクターでありながらその技術を生かすことができないのは苦渋の選択でした。

 

整形外科の先生のお話を聞くと、切開を行わない手術もあるということでそちらを紹介していただきました。

ヘルニコア

椎間板内酵素注入療法というものです。

東京医科大学さんのHPの例がちょうど自分の症状と同じ腰椎の5番目と仙骨間の内容になっていますので、わかりやすいと思います。

手術も一泊入院で済むということで、体への負担は切開手術よりも小さいというメリットもあります。

 

7月30日に手術を受けました。

今までの入院や手術を経験したことがなかったので、少し緊張しました。このご時世ですので当然入院前にPCR検査を受けました。鼻奥に綿棒を突っ込まれるタイプのものは初めてでしたが、思ったよりも痛くなかったです。1時間ほどで結果は判明し、無事陰性が証明されました。

手術そのものは局所麻酔で行われ、30分ほどで終わりました。

椎間板内部に薬剤を注入している分、内圧が上がったのかすごく痛かったです。(看護師さんのお話によれば注射後すぐに痛みがなくなる人もいるそうです)

術後半日ほど、激痛に苦しみましたが翌朝には何とか術前くらいまでに戻りました。

退院前に病室で撮影した写真がこちら

即効性がある手術、薬剤ではありませんのでまだ曲がっていますね。

注射の針の跡、パッチはちょうどパンツのゴムあたりに隠れて撮影してしまいました。

 

担当の先生のお話によると、3~6週間の経過観察が必要とのことです。

ですので9月中旬頃の営業再開を目指すこととなりました。

療養の経過、状況につきましてはまたこちらでお知らせいたします。

皆様には、長期の療養期間をいただくことで大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い致します。

 

ようほくカイロプラクティック

安藤

 

 

8月6日お昼ごろ撮影

まだ曲がっています。

日中は痛みはかなり減っていますが、深夜~朝にかけてまだまだ強く痛む時間帯があります。

 

8/23 追記

ヘルニコア手術から3週間(21日)経過いたしました。

担当の先生に経過報告と診察です。またMRIとレントゲンも撮影となりました。

現状としては痛みのレベルは10段階評価で、術後のピークが8くらいだったものが2以下、軽いときは0.5くらいまで下がってきているように感じます。0になるときは未だないので常に軽いレベルの痛みのストレスを抱えて過ごしています。

幸いにも、松葉杖をついて過ごすことはなくなったので、よろよろとですが歩行も可能です。

一日の中で、早朝もしくは朝起きた直後が一番痛く、体を起こす動作時に臀部から膝側面までの範囲に重い痛みを感じやすいです。

立っている姿勢が楽で、座る姿勢も気を付けていないとかえって痛みが増すことがあります。

 

まずはレントゲン。

7月発症直後と8月20日の比較

  →  

この日のレントゲンは、一見以前のものと比べかなりまっすぐになっている気がしましたが、よく見ると腰椎5番と仙骨の間でやはり傾斜があります。疼痛回避性の側弯はまだまだある状況です。

先生がおっしゃるには撮影時の姿勢も全く同じではないので単純な比較はできない。とのことですが、撮影台の上で寝転ぶにも向きを変えるにも体を動かすことに伴う痛みが前よりマシになっているのは確かです。

 

つづいてMRI

7月末と8月20日の比較

 → 

前回と同じく、しっかりはみ出ています。

 

 → 

水平断面の画像を見ると以前のものと比べて、少し萎んだようなそんな様にも感じます。

以前の写真は風船が膨らんでいるような内側からパンパンに膨れているような状態で、境界がはっきりしている状況ですが、今回撮影したものは膨れているような感じは減っているようにも感じます。

こちらも先生は「まったく同じ断面で撮影はできないので単純な比較は出来ない」と釘を刺されました。おっしゃる通りだとおもいます。

体の内部の変化はそんなに大きくないようですが、日常を過ごす中での痛みは確実に少しずつ減ってきているので、緩やかではありますが回復傾向にあるようです。

 

先生としてはヘルニコアが効かないようならば(痛みが改善しないなら)切る手術を考えるとのことですが、僕はそれを回避したいと思っています。この日は用心のため片方だけ松葉杖を用意して通院したのですが、それを見るなり先生はヘルニコアが効いてないと受け取ったようで、あわてて「無しでも歩けます!」と歩いて見せたりしました。3週後に杖ついてくる患者はあまりいないそうです。

 

今後の療養の経過次第ですが、早期の復帰に向けて少しずつですが歩行のリハビリを始めました。

よろよろと体を傾けながら、父よりも遅いペースで歩いています。